【店長の知識】美味しい鍋料理と組織の話

美味しい鍋料理の条件
私が組織のことを話すときによくたとえに出るのが鍋料理のこと。
組織の舵を切るのは上司の仕事ですが、それそのものは良い時もあれば悪い時もあり、常に100点を取ることなんて不可能。
上司の仕事というのはまさしく鍋料理そのもので、まずはこの組織をどんな鍋にするのか、どんな鍋料理を作るか決めて、材料集めをする。
そして、出汁となるベースのスープがあって、それによりそれぞれの集められた素材が活きる。逆に、集まった素材を見てベースのスープを決めたっていい。
不思議なもので、まったく同じ素材・材料を同じ分量だけだれか2人に渡しても、料理人次第で味が変わったりするもの。
また、もう材料も全部入れて、鍋を火にかけて蓋もしてしまってから上司が交代したとしても、どうにもならないというところも似ている。
よく何かの失敗や不祥事を起こした時、責任を取って上司が交代するみたいなことが起きますが、それをするなら全ての反省や責任の所在が終わった時点でなければ物事のビジョンがぼやけてしまい、組織にとっての損失はより大きくなっていまうような気がします。
そして鍋料理というのは不思議なもので、どんな高級素材を集めた鍋より、素材同士の相性がいいものが入った鍋の方が美味しくなることもありますよね。
高級食材のような超エリートが入社して来ないような中小零細企業であればむしろ、そういう鍋を作ることを目指したいもの。
残念ながら事業や商売というのは100%正解を選び続けることなんてできないのだから、沢山の失敗を積み重ねなければならないんです。
失敗から目を逸らしていたら、「自分たちの鍋はもっと美味しいはずだったのに」という妄想しか残らないんです。
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